早いもので、2024年も残り1日となりました。今年は、元旦の能登半島地震があまりに戦慄的で、振り返ると地震に怯えながらの1年だったように思います。
残念ながら、私の周囲にも被災され大変な思いで過ごした方々がたくさんいらっしゃいます。ご来店いただいたお客様にも、被災された方々がいらっしゃいます。PCケアで何か支援できることはないかと考え、データ復旧無料とさせていただきました。勿論、身近で被災された方からは、「被災して家が壊れている、そんなパソコンなんてどうでもええよ!」って言われ、まったくその通りです。
被災された直後は、皆さん日々の飲み水すらない状態でしたから、当然です。
被災されてしばらくした頃から、「壊れたパソコンを修理するか、データだけでも取り出して欲しい」って依頼をいただくようになり、無料でデータ復旧させていただき、被災された方々のお役に立てたことを嬉しく思いました。また、先日のことですが、地震で車が陥落してしまい、その様子が撮れているであろうドライブレコーダーのSDカードのデータ復旧のご依頼のあった方がご来店されました。この案件は、SDカード内に撮影された地震の様子が撮影されていることまではデータ復旧できましたが、内容はドライブレコーダーの警報音と光源のない状態で撮影されているので、真っ黒な映像があるのみで、社内の画像処理アプリで処理しましたが、確認できたのは、落下した状態で撮影された木々の葉が揺れる動画のみでした。結果的には全くお役に立てませんでした。にも拘わらず、ご来店されまして、謝礼をお持ちになりました。お若いご夫婦のお心遣いに感謝いたします。パソコン修理を長年していますが、こうした若い世代の方に接する機会があることに、いつも感謝しています。
地震により、新たな土地で生活をされ、不慣れな環境に慣れない方もたくさんいらっしゃいます。9月初旬、ご来店された老夫婦の方は、珠洲で被災され、暫く避難所で生活していたそうですが、元の住まいに戻れることは無理だと判断し、身寄りがあるわけでもない金沢のアパートに引っ越してこられたとのことでした。そんな方が何故PCケアに来店されたのか?それは、ご主人が長年MROラジオをお聞きになっていて、PCケアのこともよくご存じだったそうで、古いノートパソコンを大事に使っていらっしゃるとのことで、持参されたパソコンは年季の入った富士通のXPパソコンでした。それが、被災された時から起動しなくなってしまったので診て欲しいってことで、ご夫婦で来られました。店頭で確認したところ、内蔵ハードディスクが恐らく衝撃で軽い障害状態と判断しました。パソコンのご利用目的は、奥様が家計簿の記録とご主人が趣味の盆栽記録を書いているそうで、出来たら修理して使いたいとのことでした。ご主人と会話しながら、ご主人が奥様を常に気にかけていらっしゃるので、「お二人でお出掛されて、仲の良いご夫婦ですね」って言いましたら、ご主人から思いがけないお言葉がありました。「違うです、地震にあってから、うちのが認知症になってしまったようで、こうして今ここに来たことも、数分で忘れてしまうので、一人で家においておけないんです」ってことでした。被災された方々の現実を目の当たりにした気がしました。被災の影響はこうしてずっと続くと思い、涙がでました。パソコンをお預かりして、HDD軽度損傷でしたから、データ取り出し中古SSDにデータ移行、正常にXP起動を確認してお返ししました。これもデータ復旧ってことで処理しました。どうか末永く仲の良いご夫婦でいてくださいねって思いです。12月に入ってからは、飛び込み緊急修理が一気に増えました。年々減少傾向にある年賀状関係の修理依頼です。その多くは印刷できないって案件です。印刷できない原因が、ほぼインクの詰まりによるものです。インク詰まりが原因なのか、見分ける簡単な方法は、パソコンから正常な信号が送られているのかで判断できます。印刷ボタンを押して、パソコンに接続したプリンタが何らかの反応(ガチャ、ガチャ音)する状況なら、プリンタは正常に印刷信号を受けていると考えられるので、インク詰まりを解消させるヘッドクリーニングを行えば印刷できるはずです。そして、長いこと使っていなかったプリンタなら、何度もクリーニングしないとインクは出てきませんから、出るまで何度もやることです。プリンタ自体も消耗機器だと認識しましょう。
今年の特徴的な修理案件のNO.1は、偽のウィルス感染警告画面の被害にあった件です。
ここ数年前から急激に増加傾向にある、この偽ウィルス感染警告画面が出るトラブルです。多くの方は、画面の操作指示に従うことなく、事なきにできていますが、ご丁寧に画面の指示に従って、コンビニまでギフトカードを買いに行って、
そのコンビニの機転のきく店員さんに言われて詐欺に気づいた例もありました。持参されたパソコンには、名前は記載しませんが悪質なリモートコントロールアプリが完全にインストールされている状態でした。まずは警察に相談され、指示に従い銀行やカード会社に連絡して、カード停止にしてから、PCケアに持参されました。こうした詐欺はインターネットを使って遠隔操作で顧客情報を搾取するものですから、仮にリモートコントロールアプリがインストールされた状態でも、インターネット接続しなければ問題を発症することがありませんから、まず、ネット遮断をすることです。よく、無線でインターネットやっているから、どうやって切断するのか分からないって方がいます。確かにその通りですから、覚えておくことは、分からなかったら、まずPCケアに電話してください。適切な遮断方法をお電話でご指示します。

2024年は、パソコン修理に関するお問い合わせが急増しました。勿論、PCケアに加盟したいって方もいらっしゃいましたが、石川県からのサポート体制しかない現状では、遠方支援は実質不可能となるので、お断りせざるを得ない状態でした。また、ネットで調べてのことらしいですが、パソコン修理に関して教えて欲しいとの依頼もありました。僅かな時間でしたが、リモートで修理現場を体験いただきました。個人情報に関することは把握しておりませんが、皆さん、会社を早期退職なのか理由は不明ですが、大手のメーカー勤務の方でした。
PCケアでは、パソコン修理業に関するノウハウには絶対的な自信を持っていますが、誤解を招く表現なので補足をすると、パソコン修理技術はPCケアより優れたところはたくさんあります。PCケアにもそこそこの修理技術は30年の営業実績がありますから、しっかりあります。北陸の地方で、パソコン修理業で30年以上営業できているには、”なりわい”として、パソコン修理を商売としてやっていく”わざ”があるからです。でも、それなら、なぜもっと大きな企業になっていないの?って疑問に思われる向きもあるでしょう。その通りです。その理由は簡単なことです、言い訳がましいでしょうが、パソコン修理業では成功しているのですが、30年の間、出店政策で失敗してしまったからです。その出店のツケが今も尾を引いている状況です。しかし、いつまでも失敗を悔いても仕方のないことなので、やるべきことをやる、これを継続しているだけです。
PCケアのパソコン修理業のノウハウをお知りになりたい方は、どうぞご連絡ください。


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