ノコトラジオFridayPCケアの『パソコン出張お助け隊』第1148回2025-08-22

今週のお話は、「Windows 11アップグレード最終ご案内」として、お話させていただきました。PCケア各店にどんどんアップグレード依頼が入ってきています。このWindows 11へのアップグレードに関して、様々な情報があって困惑されている方が多いようです。以前も番組で説明しましたが、アップグレードに関しては、これまでと異なる状況になっています。Windows も最新バージョンは11ってことですが、これまで販売された、Windows はアップグレードって有償だったってことをご存じですか?Windows 3.1をWindows 95にアップするには、アップグレード版のWindows 95を購入してアップグレードしていました。更に、Windows 98も同様にアップグレード版のWindows 98を購入して、Windows 3.1や95をアップグレードしてWindows 98にして使っていました。細かなことを言えばWindows の系統は元々2系統あって、別々の製品とし販売されていたのですが、皆さんもご存じのように、Windows XPが世界中で爆発的に売れてから、一方の系列の製品に統合されました。余談はこれくらいにして、Windows のアップグレードが有償でDVDなどのメディアを購入してアップグレードしていました。それが、Windows 10からダウンロードによるアップグレードに切り替わって、無償期間が設定され、期間内アップグレードするように推奨しました。これは、Microsoft社の戦略が継続的な更新とバージョンアップを重視するように変わったからなのです。こうすることで、パソコン上のOSとしての優位性を維持していこうとするものです。しかし、新しいWindowsの登場するタイミングでパソコンの販売数が大きく変化することを心よく思わないパソコンメーカーが現れています。こうしたパソコンメーカー(中国)とMicrosoft社(アメリカ)の互いの圧力具合がって、Windows 10を早く収束させて、Windows 11への移行を一機に高めて、次期Windows からは有償アップグレードに切り替えたいMicrosoft社と、Windows 10のパソコンをWindows 11にアップグレード継続したら、新しいWindows 12や13搭載させた新しいパソコンが売れないから、Windows 11のアップグレードを早く停止して欲しいって言う圧力になっているわけです。今ではパソコンメーカーの世界一のシェアは中国のLenovo社24.3%です。アメリカのDellやHPを凌ぐ勢力となっています。あまりこれも言いたくありませんが、日本市場で皆さんもご存じの、NECも富士通もパソコン事業は全てLenovo社の子会社なのです。(情けないですね)またまた余談ですが、お客様からどこのメーカーのパソコンがお勧めですか?って聞かれると非常に答え難いのです。日本企業で頑張っているのは、Panasonic社とVaio社(旧SONY)ですが、価格では他社と比較にならないくらい高額です。また、国内メーカーの2社もこの先生き残っていけるのか、とても不安な気もしています。家電量販店のノジマがVaio社を完全子会社にして、今現在も国内メーカーであることに変わりはありませんが、過去にはヤマダデンキがFRONTIERを買収しゲーミングPCを販売し、現在も存続中です。ただ、素人ながら危惧するのは、ヤマダデンキとノジマでは企業規模が大きく異なり、ノジマは関東圏のみの店舗ですから、勿論買収には勝算ありとの判断で決断されたのでしょうが、業界の裏事情筋の話でも買収ファンドとの拘わりもあって、日本のパソコンメーカーとして再生させる本気度が見えてこない気がします。数年後には結果が出ていることでしょう。一方Panasonic社は、パソコン事業そのものが主力製品ではないので、企業全体として業績が低迷した場合は撤退する可能性が常にあるので、これまた不安です。話が大きくずれてしまいましたが、Windows 11のアップグレードに関しては、上述したように、いつ停止になるのか分からない状況にありますので、とにかく、早急にアップグレードしておくことをお勧めします。また、メーカーさんや電器屋さんでは、アップグレード不可と言われる機種も実際にはアップグレードできますので、PCケアとしてはアップグレードしてご利用になることをお勧めします。アップグレード対象外パソコンを無理にアップさせることを否定される方がたくさんいらっしゃいますが、私の知る限りですが、パソコンユーザーは自分が使っているパソコンを充分に使いたいだけで、パソコンに使われる気がないってことです。自分の使ってパソコンを自分の思いで自分流に修正して使うだけ、Windows のプログラムを書き換えているものではありません。違法行為って意見もあるようですが、ライセンスを回避させるような書き換えは違法と言えますが、アップグレードする権利自体は元々のWindows に付与されていたものが、パソコンメーカーやMicrosoft社の都合でできなくされたしまったものですから、このことの方が違法性が高いと思います。元々のライセンスの権利に従って、Windows 11へのアップグレードをするのは一切問題ないとの考えです。

2025年08月23日