PCケアの調べてみましたシリーズ(部品分解)#2
第2回:キーボードって修理できんの?
何故キーボードなの?って思う方が多いでしょうが、結構、キーボード修理依頼ってあるものでして、毎回お断りするのです。何故かと言えば、修理する作業料金と比較したら、安いキーボードを購入する方がお安いからですよ。そこで、基本的なキーボードの構造を知っていただければ、修理不能なケースが多いってことも分かっていただけるかと思って、ちょっと思い付きで分解しちゃいました。
ひと昔と違いまして、キーボードの構造がシンプルに変わってきています。それこそググれば、キーボード形式は、「メンブレン式」、「パンタグラフ式」、「メカニカル式」、「静電容量無接点方式」があるってでてきますが、確かに以前は色々とありましたが、私の知る限りでは、現在お目にかかるのは、「メンブレンかパンタグラフ式」しかありません。最近はほぼメンブレン式のものがほとんどです。何故かって?それはコストが安いから、何と言っても構造がシンプルです。画像をご覧あれシンプルでしょ、たったこんだけなのです。ついでに言うと、この画像の無線タイプのキーボード故障原因は、ほぼコントロール基板への電池からつながるリード線の断線です。そして究極の故障原因がこのフィルム状の回路断線になります。ですから、このフィルムシートは入手できないので修理不能ってことなのです。ちなみに、このメンブレン式って、英語のMembraneから、その意味は膜を差し、こうした薄い膜状のシートをMembrane sheetって言うので、メンブレン式ってこと。
動作原理について知りたい方は、たくさんの方が解説しているので、そちらをご覧ください。ただし、さらっとですが私が見た限りでは、皆さん1枚の薄いフィルムシートって書いていますが、実際は2枚ものもありますので、今回の分解品は2枚でしたよ。